My Diary

   
  2004年(平成16年) 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月    
       
    ラオス通信-6  
       
  8月

中だるみでしょうか

 
       
   

雨季ということで心や身体の準備など、色々覚悟している所があるのですが、どういう訳か7月も一日中雨が降っていたということは一日か二日くらいしかありませんでした。雨季を迎えたくないと願っている反面、雨の降る中で静かに落ち着いた一日を過ごしてみたいという一寸ロマンチックな気分に浸ってみたいという気持ちも芽生えております。メコン川は未だ中洲に生えていた木々の葉がほんの僅か顔を出しております。

7月31日に一軒家に移りました。怖がり屋の私は夜暗い所で一人で寝るのがとても怖いのですが何とか勇気を奮ってやってみようと思っております。それでは今月も私のラオス生活体験をご報告させていただきます。

 
 
       
 

No

項目

単位

4月

5月

6月

7月

 

 

 

 

 

1

体重

kg

70

68

68

67

 

 

 

 

 

2

朝エアロビ

回数

4

4

2

3

 

 

 

 

 

3

朝ラン

回数

22

22

22

22

 

 

 

 

 

4

距離

(km)

102

88

121

123

 

 

 

 

 

5

水泳

回数

7

7

1

0

 

 

 

 

 

6

距離

4km

7km

1km

0

 

 

 

 

 

7

テニス

回数

1

2

3

3

 

 

 

 

 

8

自転車

回数

3

4

3

3

 

 

 

 

 

9

距離

(km)

135

205

113

143

 

 

 

 

 

10

観光

回数

1

1

2

1

 

 

 

 

 

11

主な購入品

*水中眼鏡、耳栓

*譜面台

*ソー(楽器)

*マウンティンバイク用の靴とペタル

*コーヒーメーカー

*ケーン(楽器)

*サングラス

 

各1

1

 

 

 

 

1

1

 

1

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

 

 

 

 

 

 
       
   

1.私の名刺を作りました

会社生活時代何が無くても名刺だけは常に持ち歩いておりました。ビエンチャンに来て名刺は特に必要ないと思っていたのですけど、色々な方にお目にかかったり、お話しする機会が増えてきました。矢張り名刺が必要になってきました。そこで先輩が作られた名刺の名前だけを変えさせていただいて自分で作りました。中々良い出来ばえで気に入っております。名刺の右上の方にあるマークというか絵柄はラオス国立大学のマークだそうです。先ず一番上の黄色い光は蝋燭の光を示していてビエンチャンというかラオスの象徴的な寺院であるタートルワンを表しています。左右の緑の葉のように見える部分はお米を現しています。お米はラオスの主食です。真ん中は本です。ここにFEA(Faculty of Engineering & Architecture, National University of Laos、ラオス国立大学 工学・建築学部)の略称が入っていて一番下の赤いリボンにはラオ語でNational university of LAOと入っているものです。

2.下痢を経験しました

当地に滞在をして初めて下痢を経験しました。これも私の乏しい食知識によるもので深く反省しております。7月の初め、タラート(市場)に行き、カウニャオというもち米を蒸かしたものを買ってきて食べました。とても美味しく食べたのですが量を多く買いすぎてしまい翌日に食べようと考え、これはもち米なんだから、お餅と同じで悪くならないと思い込んでいたこともあって、購入した翌々日の朝も食べました。一寸硬くて変な香りがするけど、これは一緒に買ったカウニャオを入れる竹の容器の匂いと思って食べました。暫くたった後からお腹が痛み出しました。この痛みは今までのものとは異なりかなり強い幅を持った痛みでした。薬が余り好きではないので自然に治るのを待ちました。ベランダに植えたアロエを採って食べましたがダメでした。3日くらい経って最後に家内から薬を飲むように強く言われ止む無く一つを飲んだら一発で治ってしまいました。下痢の期間中、トイレ通いも酷く食欲も気力も湧かなかったのですが朝のランニングだけは休まずにやりました。現地の方に聞いてみたところカウニャオはその日に余ったら、翌日蒸かす時に再度余ったカウニャオも一緒に蒸かして殺菌してから食べているんだそうです。

この下痢を経験して多くのことを学びました。長持ちするお餅になるようなもち米でも悪くなるということ。食べ物を絶対に甘く見てはいけないということ。などなど貴重な経験をしました。

3.今の暑さの程度

日本では今年は猛暑に見舞われているということですが皆様御苦労様です。当地ではとても過ごしやすい日々が続いております。例えば7月の場合ですと朝4時〜5時頃の部屋の中の温度は大体28℃前後です。クーラーは使用しません。5時半ごろ〜6時過ぎまで朝ランに行きますが外の空気はとてもさわやかです。しかし帰ってくると気温ではなくて運動による大量の汗が身体から吹き出ています。部屋に入ってこの時クーラーのスイッチを入れます。シャワーを浴び身も心もすっきりした時に冷たいクーラーで冷やされた部屋の中でタオル一枚の素っ裸で朝食を摂るのが好きです。これ以外では殆どクーラーを使うことはありません。特に使うといえば休みの日などに太陽が出て温度が上がった時には少し点ける程度です。夜は必要としておりません。

日本の現在の暑さとは大違いだと思いますが如何でしょうか、ビエンチャンを避暑地としてご検討されてはどうでしょうか。 

4.お犬様

朝ランニングに行くと必ず犬に出会います。1回35分くらいのランニングで20〜30匹に出会います。当地の犬は自由の権利が与えられているようで、鎖や紐で繋がれている犬は余り居ません。ラオスの国は95%の国民が仏教徒と言われており、仏教徒に育てられた犬にも仏の心が伝わるのでしょうか、日本の犬と違うような感じがします。先ず、人間に関心を示しません。側を通っても見向きもしないで仲間と遊んでいるか黙想にふけっているか、寝ております。私から見るととても生意気に見えます。何故このような態度を見せるのでしょうか?多分彼等は人間から余り恵まれた待遇を受けることが無いので人間は別の世界の動物、というような意識が強いのではないでしょうか。でも、犬って我々が側を通ったら尻尾を振って愛想の良い態度を示してくれた方が良いと思います。当地の犬を見ていると、どうしても懐かしく思い出してしまうのが愛妻です。どういう訳か私には興味を示さず何時も澄ましていて、自分の好きな相手とだけ満面の笑みで話し合うなどというところは当地の犬とそっくりな感じがして、これを発見した時には一人で大笑いしてしまいました。日本のように何時も鎖に繋がれているけど、豊富な栄養がある上に美味しいドッグフードを食べて、人間様が大事に扱ってくれて、定期的に散歩に連れて行ってくれたり、お風呂に入れてくれる犬と、当地のように100%自由奔放の犬とでは犬にとってどちらが幸せなのだろうか、と考えさせられてしまいました。でも、私は犬は人間に対しては全身で愛情を表現することを期待します。 

5.  家内に負けました

私は昨年4月に住んでいた町の町内会長を二年の予定で引受けました。その後、任期半ばにして当地に来たため、後任の町内会長の選定のために関係の皆様に多大なご迷惑をおかけする結果となってしまいました。ここで一つ考えたことは私が町内会長として経験した多くのことを家内に学ばせることにより、スケールが一段と大きくなり、ご主人様のことをより大切に扱ってくれるように変身する可能性があるのではないか、また多分失敗するだろうけど失敗すれば私がどんなに大変なことをやっていたかということを理解して、この場合も私に対する扱いが大きく改善されるのではないかと、かなり独善的な理由により家内に会長をやらせて欲しいと推薦委員長にお願いし承認を受けた経緯があります。今年7月24(土)町内会の最大のイベントである盆踊りの行事があり責任者として頑張ったようですが、私の思惑に反して過去最高の参加者で大盛況であったと皆様驚かれていたとの事でした。これは決して町会長だけの力ではなく関係者全員の協力があったればこその成果なのですが、私としては内心一寸ガックリと来たところがあります。ということで、私の海外生活を機に我が家の一大改革を狙った試みは完全に当て外れとなり、帰国後は立場が逆転しそうな趨勢になってしまいました。読みが甘かったです。 

6.   ラオスに於けるソフトの価値

着任早々、私の先任の堀端様に案内していただいて当地で個人用にパソコンを購入しました。価格表を見ながら標準のディスクトップ型にメモリを512Kbに増設し、更にMODEMOカード、UPSも付けました。これにソフトとしてはwindow xp,adobe photoshop, office xp, partition magicも付けてもらっても当初のハードウエアだけの価格と同じでした。確か8万円くらいだったと思っております。そうなんです。当地ではソフトはコピーするので無料という概念を殆どの人が持っており、無断コピーに対する罪悪感など少しも感じられません。したがってパソコンを買うということはサービス品のソフトもインストールされてついてくるということになります。媒体はありません。購入後パソコンが何らかの障害でソフトの再インストールが必要になったりした場合は、お店に連絡して技術者に来てもらうか、お店にパソコンを持ってゆけば再インストールをしてくれます。そういえば先日Lanexang Hotelの近くにある中国系の人が経営している音楽CDショップに行きました。クラシックとかポピュラーが好きなのでこれを探していたら、丁度リチャードクレーダーマンの3枚組のCDがありました。これを購入しましたが、3$でした。これもソフト同様みんな無断コピーです。(これは国内の全てのお店が同じという訳ではないと思います。たまたま私が購入したPCがそうであったということです。) 

7.    私のPC活用法(ポータブルHDD、PALM)

パソコンは自宅と職場に夫々置いてあります。これとポータブルHDD(40GB)と予定表などにはSONYのPALM、CLIEを使っております。このポータブルHDDには公私全ての資料を登録してあります。これはとても効率的な手法だと気に入っております。パソコンが複数ある場合はイントラネットなどで共有化することができますが、職場と家の場合はポータブルディスクは最高です。手帳サイズの大きさに40GBも入るのですから私の当地での全ての活動を十分に記録することが出来ます。予定表はCLIEのHotsincで本体のPCに随時送信してあるので何処でも最新の予定を見ることができる上に登録する事もできます。また、メールソフトもOUTLOOKなどの場合、メール情報のファイルはユーザー指定できないので、wemailを使いポータブルHDDに登録しております。したがって私の場合職場の往復にはこのHDDとCLIEさえあれば全ての情報を何時でも何処でも取り出すことができます。当地では最高の装備だと気に入っております。このノウハウは私が考え出したものではなく私の先任の堀端様とmmxの谷丸様から多くの指導を受けたものであります。大感謝しております。 

8.    絶対に納得できないこと

当地に着任以来四ヶ月弱を外人専用のParkviewというアパートで快適な生活を送って来ました。ここでの生活には何の不満もありませんでした。ただ一つを除いて…。

毎月の家賃を納めるために銀行からお金を引き出して来ます。ここで先ず銀行から現金を引き出す時にお札の指定はする事はできません。したがって例えば3,000$を引き出す場合、100$紙幣を30枚だけ貰えるということは先ずありません。100$札、50$札、20$札、10$札、5$札まで混ざっております。この中から家賃のお金約1,200$を取り出してから支払うのですが、ここに古いお札があるとこれが大変なんです。彼等はこのお札は銀行で受け取ってくれないから取敢えず受け取っておくが、これはコピーをしてもし、銀行で受け取ってくれなかったら他のドルと交換して下さい、と言う。当然のことながら当方としては、このお金は銀行から引き出してきたのだから銀行で受け取るのは当たり前だなどと幾ら言っても彼等は全く聞く耳を持っておりません。

日本でこんなことがあったらきっと大きな問題になるのではないかと思いますがこんな話を真面目に毎月やってきました。そんな事を言っていたら当地のお札であるkip(キープ)なんか特に1,000kp(10円相当)のお札なんかの中には手で触るのも不潔に思えるくらいのグシャグシャで垢だらけのようなお札なんかもよく見かけますがこんなお金は絶対に銀行では触らないし受け付けないでしょうね。 

9.   奥歯の詰め物が外れてしまいました

7/17(土)、土曜日は朝ランニングの途中で小さな店に入って朝食を摂ります。半分のフランスパンと肉団子入りのスープ、それとコーヒーで10,000kp(100円)です。その後楊枝で歯を触っていたら奥歯の詰め物が外れてしまいました。これを直すのに歯医者に行けば良いのですが当地の歯医者がどんなものか分らなくて怖くて行けません。先輩はそんなものは瞬間接着剤ではっちまえば良いと言いますがそれもできません。次回の帰国まで我慢しようと思っております。こんな時に詰め物が外れるなんて、とても悔しいです。頭にきました。 

以上