My Diary

   
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  4月 ラオス通信-1  
       
   

4月1日からシニアボランティアでラオスの首都ビエンチャンという所で仕事を始めました。ラオスの通信事情が日本とは比較にならない程遅い為のdiaryは困難な為、ラオス通信として一ヶ月ずつ纏めてご報告いたします。

 
       
    始めまして  
       
  4月20日

昨日漸くメールがまともに動くようになりました。日本を出発してから早20日が過ぎてしまいました。その間仕事の方は余りやっていないのですが生活の方は大いにエンジョイしております。私の生活の一端をご紹介いたします。

1.住所:

Parkviewというアパートです。

(http://www.laos-hotels.com/hotels/parkview/)

このアパートにはプールとテニスコートがあるんです。未だテニスの仲間が見つからないのでテニスはやっておりません。室内のトレーニング場もありますが入ったことはありません。今のところはもっぱら水泳をやって鈍った体にムチを入れております。

最初の頃は50m一本で300mがやっとだったのですけれど、一昨日は700mまで伸びました。水泳の後はサウナに入りその後ジャグジーに入ってシャワーを浴びて部屋に行きます。

2.ランニング:

朝は何時ものように4時過ぎに起きております。外は未だ真っ暗です。静かな部屋の中でゆっくりと一日の作戦や私自身のことなどを考えております。2時間の時差があるので5時から30分くらいは日本の7時のニュースを見ます。その後外がほのぼの明るくなってくるので、ジョギングに出かけます。私のアパートはメコン川のそばにあるため(アパート選択理由の一つです)そこまで走って行き、広ーい中州を走ります。中州といってもとてつもなく広い砂場です。私は膝を痛めているので砂場でのランニングはとても良さそうです。休日は1.5時間くらい、平日は40分くらいでしょうか、走ります。

4/13日〜4/15日はラオスの新年ということでこの周は一週間仕事がお休みでした。ランニングの途中メコン川の沿道近くの広場で朝6時から7時過ぎまでエアロビダンスのようなものを踊っているグループがあり、そこのリーダーのおばはんと仲良くなりました。

14日がお正月なのでお酒みたいな液体を飲まされたり、甘い煎餅のようなものを食べさせられたりしました。‘サバイディ、ピーマイ‘と言って手を合わせれば皆友達になれます。このランニングはサイクリングに行く時以外は毎日続いております。

3.食事:

アパートで自炊する事を基本にしております。でも料理は殆どやったことが無かったので苦労しております。朝はパンを二枚焼いてバター、チーズ、キャベツなどの野菜、ベーコンなどを乗せて食べます。果物は必ず食べます。パパイヤやマンゴなどとても旨く料理できるようになりました。意外と旨く作れるので悦に入っております。

昼は職場からアパートに戻って食事するか、途中の店で食事をしてその後アパートに戻って果物などを食べます。外食もとても安くて驚いてばかりです。

昨日は同期の中間達と5人で藤原というレストランに行き、会食しました。ビールはBeerlaoという当地のビールがとても旨くて安いです。焼き魚、天婦羅、野菜のお絞り、それと私はカツ丼を食べて女性の分は半額にしてそれでも一人200,000kp(約2,000円)でした。それでも、この藤原レストランは高いということが評判で余り皆様行こうとしません。今のところの私の経験では夜の食事でも大体ビールは思い切り飲んでも1,000円程度といったところです。

私が夜の食事を作る時はご飯を炊いて、インスタント味噌汁を作って野菜やハムなどを炒めるだけで後は必殺ふりかけです。でも、自分で作ったものを食べるのって中味がどんなものでもとても美味しく戴けます。私にとっては新たな大発見です。

4.仕事:

朝7時半にアパートを出発します。通勤は月に400$で借りた運転手付きのレンタカーです。トヨタの何とかいうピックアップです。10分くらいで職場についてメールサーバーとスキャンサーバーを立上げるのが私の仕事です。一週間に一度木曜日にアンチウィルスソフトをダウンロードしてネットワーク配下の

コンピュータに配信します。私が何の仕事をやるのかは自分で考えて決めるようです。6月一杯までかかって業務計画を立てるように言われております。

何をしたら良いのか暗中模索中です。仕事は8時〜4時です。でも昼は皆様自宅に帰って食事しているので私もこれを真似しております。

5.余暇:

普段は本を読んだりしてます。一人の時間が長いのでとてもゆっくり本が読めます。うれしいです。毎日定期的にやっていることは、尺八とフルート、日記、それに水泳といったところでしょうか。この前、尺八の練習をやっていたらメードさんにとても上手だと言われうれしくなってしまいました。ラオスではケーンという竹で出来た楽器があるそうです。

これを、所長さんが吹けるようなので、今度私のアパートで彼がケーンと尺八でアンサンブルをやろうということになっております。

そういえば先日譜面台を買いに所長さんに連れて行ってもらいました。私が日本で使っていたのと同じようなのが2,100円、立派なものが2,400円だったので迷わず立派なやつを購入しました。そうしたら一緒に言ってくれた所長さんが‘ラオスの若い人たちは一生懸命働いても一ヶ月に40$(4,000円)くらいの

お給料なんだけど、貴方は2,400円ものものを即座に購入してしまうのだから金持ちだ‘と言われ、困りました。‘私は楽器を吹くのが好きなのでこれを買ったけど、明日からは朝食抜きだ‘と言ってごまかしました。

 

6.全体的に見て:

ラオスという国はタイほど暑くは無いのですが昼間は外に出たくなくなるほどの厚さです。多分35〜40℃くらいだと思います。経済的にはASEAN諸国の中で下から二番目のGNPの国でとても貧しいです。

こんな社会の中で私たちが生活していくのにとても位相が合わないところがありますが、これを押付けることなく、お互いの良い所を認め合って共生していく道を探す必要があるものと思います。ゆえに私たちが貰っている生活費は社会の底辺からラオス国民にいきわたるような一つの仕組みとして考えれば良いのかなと一人で合点しております。

以上長文になりましたが、生活の一端をご紹介しました。

 

   以上