尾瀬の秋

今年二度目の尾瀬ヶ原を楽しんだ。6月に初めて尾瀬の地を踏んで感動した時、宿のご主人や宿 で知り合った坂本先生達から尾瀬ヶ原の紅葉は素晴らしいから見ておくべきであるとの教示を頂き、 この日に昭子と二人で探索してみた。途中から雨が降り出すという生憎の天気で景観は今一といっ たところであったが、広々とした黄金の絨毯の中で自然を充分に満喫した。山の鼻からの帰途、6月 に同宿した坂本先生の一行に偶然お目にかかることが出来て感動であった。

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1.工程概要

                                                        日   :2002年(平成14年)9月25日(水)〜26日(木)

                          参加 :藤沢 康裕、昭子

 

到着

目的地

出発

備考

 

 

自宅

2:25

 

 

4:34

沼田IC

4:34

 

5:34

鳩待峠

6:10

 

7:10

山の鼻

7:25

 

9;05

東電小屋

9:35

降雨

10:15

竜宮小屋

11:45

雨が上がった。昼食タイム

12:20

牛首

12:20

 

13:00

山の鼻

13:15

 

14:15

鳩待峠

14:45

 

 

15:20

四季亭

 

 

2.尾瀬ヶ原

私達がここに来る時はいつも人が閑散としている。聞いた話では尾瀬は休日には多くの人がつめか けるため混雑が激しいということであるが、これに反して今回も殆ど人を気にせずに周りの自然を ゆっくり楽しみながら歩くことが出来た。大感謝である。トリカブト、リンドウの花があちこちに 咲き乱れていた。こんなに満開のリンドウは余りお目にかかれないのではなかろうか。また、マユ ミの実が大きく膨らんで鈴なりになっていた。前回学習したので、熊除けの鈴を持参した。この鈴 を近くの文房具屋で買い求めたら、山用とは少し違うようで普通に歩いたのでは殆ど音がしなかった 。矢張り登山専門店に行って”熊除けの鈴”を購入しなければダメだ。山の鼻から東電小屋への分岐 点で殆どの人が竜宮小屋の方に行ってしまい、東電小屋へ向かったのは私共だけとなり、小さな鈴の 音ではかなり不安になってしまった。それでも無人の野を歩むのは気分爽快である。あたり一面黄金 色や茶色が混ざった絨毯に所々真っ赤に染まった木の葉は何とも言いようの無い風情を感じた。こん な世界に一人で3日も居たらきっと世界的な哲学者になれるのではなかろうか。木道の周りにはリン ドウが其処ここに咲き乱れている。黄色の背景の中でとても良く目立つ。東電小屋に向かう途中から 霧雨模様になり、小屋に着いたときには時には本格的に降ってきた。温泉小屋まで行きたかったがこ の雨では諦めるほか無く、一休みの後竜宮小屋に向かった。到着直前になって雨が上がり一部に青空 も見えてきた。
ここで昼食タイムとした。風邪を引いているのであろうか昭子の調子は冴えない。食事も殆ど手につ けず、その後いつもは軽い体重のせいもあって山歩きは私よりどんどん先に行ってしまうのに、今日 に限っては私が先導した。鳩待峠に到着するなりベンチにゴロリと横になってしまったのには驚いた。 早々に宿泊予定の四季亭に行き、温泉に浸かった。

3.食事

昼食は竜宮小屋のそばで頂いた。家から持参した小型のオニギリは休憩時に食べるのにとても良い大 きさであるが、おかずを食べながら食事をするのにもとても都合が良い。今回のおかずはインスタン トラーメンと豚シャブとモヤシそれにコーンスープだ。とても豪華な食事ではあったが、昭子の体調 が優れないため殆どを私が平らげた。ビールも500mlを4本を一人で飲んだためにこの後、山の鼻〜 鳩待峠に至る工程が非常に苦しかった。山で摂る食事ってどうしてこんなに美味しいのであろうか? 多分空気の中にマイナスイオンのようなものが沢山混じっていてこれを調味料にしているのではない だろうか。この食事により私の今回の目的は殆ど達成されたと言って良い。お陰で30Lのザックがサク サクになってしまった。

4.宿

前回も利用した四季亭に宿泊させて頂いた。何が良いかといって家庭的な接遇がとても気に入っている。 食事がとても良い。山の幸をふんだんに盛って頂き大感謝であった。特に今回も自生のマイタケ料理 が抜群だった。てんぷらも良かったし・・・・
家内は体調を崩したため食事も早々に部屋に戻ってしまった。隣のテーブルに居られた大阪在住のご 夫婦と楽しくも示唆に富んだお話を伺いとても中身の濃いお話をさせていただいた。その方はゴルフ とアユ釣りを最大の趣味として、優しい奥様と充実した人生を送られているようであった。私達もこ のような夫婦になりたいと願うと共に、羨ましく思った。

5.その他

翌日は家内の体長も回復したようであったので、中軽井沢の”かぎもと屋”のそばを久しぶりに頂き、 八千穂高原自然園で植物鑑賞をする予定で四季亭を出発。片品村から水上に抜ける山道を通って山の 秋を味わいながらドライブした。途中、長野街道353号線沿いで農家の野菜直売所があり休憩がてらに 停車した。産品を見ているうちに葉唐辛子が沢山並べてあった。嬉しくて並べてある5袋を全て購入し た。これを帰宅してジューサーで砕いて自家製唐辛子を作るのだ。これが実に美味い。今年の秋は色々 な料理にこの唐辛子を使えると思うとハンドルさばきも軽快になってきた。中軽井沢駅前の信号に到着、 いよいよ久しぶりのソバが食べられる、と期待したとたん”本日は定休日”の看板であった。ガックリ・・・・
その後141号線をひたすら南下して八千穂高原を目指したが時間も大分遅くなってしまったのでそち らの方は次回に回すこととして、そのまま帰宅と相成った。自宅到着18時であった。総工程558km の楽しい旅であった。