絵を楽しむ。

  場所:町田市相原町堺市民センター第一会議室 

                             日時:2週、3週の水曜日 午後7時から9時まで

                                       講師:関田 輝夫 先生

連絡先:北星会 幹事 藤沢 昭子  tel:0427-73-4386


1999年10月12日 1年ぶりのご挨拶

早いもので、描いた絵を載せると言いながら1年が経ってしまい、結果的には一枚も乗せられず、約束違反に成ってしまいました。というのは、スキャナ−も買い用意万端整っているのに、勉強不足で、自分の絵を良い状態の画面で、お見せする自信がなく、ずるずると、日にちばかり過ぎてしまったという事なのです。

実際には、去年は、5枚、今年は3枚仕上がり、4枚目に取り掛かっているところです。

今、現在、八千代銀行橋本支店にて、北星会の展示会を今月22日まで行っています。又個人的には、相原にある『相原歯科医院』で、20号の油絵3点、と6号1点を展示させて頂いています。

一日も早く、この欄に絵を挿入できるよう頑張ってみますので、もう少しお待ちください。

 

ご挨拶  1998(平成10年)−10月−20日

 楽しんで絵を描く,,事の難しさを知ったのは、最近の事です。今までは、心のおもむくまま  絵筆を動かして行く、ただ 其れだけで浮き浮きと心がはずみました。しかし今は、描く事の苦しみを知るようになりました。真夏の暑い日、其れだけでも体力を消耗するのに、イメ−ジどうりに進まぬ苦しさ。テニスで体力を使い果たした時の疲労感と何という違いでしょうか。これは物を創造する苦しさに共通する事なのかも知れません。

 小学校の時、自分の屋根の色と同じ、赤い屋根の家の絵を何時も描いていました。今考えると私が色彩を意識するようになったのは、その時からかも知れません。田園風景の広がる40数年まえの田舎で、赤い屋根の家は珍しく、鮮やかな色彩を放っていたように、思います。

 意識が広がるにつれて自然の四季折々に、微妙に変化する色彩に驚きを覚え、子供心にも意識下に納められ、其れが今の私の絵を描くという事の、原点になっているように思います。

 このペ−ジで、絵を皆様に見て頂き、御意見、御感想を頂きたいと、思って居ます。どうぞ宜しくお願いいたします。                                                以上。


                  カンナ制作過程 NO。5  1998−12−26 土 太陽の光の強さに恐れを覚える程の陽気。

最初の構成の失敗がついて廻り、一カ所直すと他に影響する。前記に書いた通り純具象その物であってはならず、かといってカンナで有ってほしいと言う思い。矛盾を抱えてのイメ−ジづくりに疲れ果て、何度も止めてしまいたい思った。しかし5本のカンナの経緯を思うとそうも行かず、苦しさに喘ぎながら進めた。その間には照り返る太陽の下で、カンナをスッケチしたりもした。20号の大きさの中で四苦八苦している自分に愛想がつく。花の紅、葉の葉脈の浮き出た様子、そして一番難しいバックの空間。この三つを少しずつ描き続けた。そして3ヶ月が過ぎた。出来上がった作品は多分今までで一番良い作品だと思う。これは花が萎れたと言うアクシデントによって、かえって良い物になったのかも知れない。しかし、最後の瞬間まで最初の失敗が尾を引いていたと思う。。。。。。。終わり。。。  


       カンナ制作過程 NO。4  1998−12−23 水 12月とも思えぬほど暖かい天気

1メ−トル程も有る見事な葉もとうとう色も変わり始め、勿論床に着くほどしだれてしまった。キャンバスに下絵として薄い茶色で描いてある絵は、花も葉も下を向いている。これではどうにもならない。カンナの力強さをイメ−ジしながら目の前のカンナをとらえ構成し直す。色と線で治していく難しさ、何と表現したらよいか、残暑の暑さと戦いながら自分の体がバラバラになってしまいそうな感じがした。やっとの思いで嘘と本当の境目すれすれの所で構成し直すことが出来た。しかし私の絵は薄い色を何度も上に重ねていくので、キャンバスにイメ−ジと違う色が有ると其の色を消すのには大変な思いをする。この時程絵を描くのには体力がいると思ったことはない。                                           


      カンナ制作過程 NO.3 1998−12−15 火 晴れ 

見事に首を垂れでしまったカンナを横目で見ながら、家事や、他の忙しさになかなか絵が描けない。


 

      カンナ制作過程 NO.2 1998−12−3 木 雨夕方5時頃から雪になった              

先にお話した通りの過程で、カンナは家で一番大きな花瓶に活けられた。しかし複雑な電話のやり取りをしている間に、何と見事だったカンナの花が首を垂れている。出鼻をくじかれたとはこの事だと思った。しかし何とか早い内にスケッチしなければと焦って鉛筆を片手にスケッチブックに向かった。しかし、真直首を持ち上げているカンナの花を書きたかったのに、首を下にしている姿をスケッチしていて、何か違う割り切れなさを感じない訳には行かなかった。しかしスケッチはあくまでも目前に有る物を正確に書き写す。次の過程として20号のキャンバスに直接絵の具で書き始めた。目の前のカンナは萎れている。それを元気に描こうとするのは至難の業だ。20号の新しいキャンバには見事首の垂れた、カンナが描き出されていた。続く                


      カンナ制作過程 NO.1 1998−12−1 火 晴れ

 ホ−ムペ−ジの中で一番楽しみにしていたコ−ナ−ですのに、1ヶ月以上経つのに何も乗せることが出来ず残念です。其れで 熱い夏の間から3ヶ月ほどかけて制作した。カンナの花の絵について少しお話をしたいと思います。

前から、あの情熱的なカンナを是非描いて見たいと思っていました。しかしなかなか其のチャンスが無く、今年の夏も又過ぎ去ってしまうと、少し焦っていた所。ある日線路際に、見事な赤いカンナが咲いているのを発見した。しかし毎日車の往来が有る通りでは制作出来ない。何とかカンナを数本貰う事が出来ないかと考えてみた。そうだあの近くに住んでいた人が北星会にいる。彼女に持ち主が誰か聞いたら解るかも知れない。早速電話をした。話はとんとん拍子に進み、持ち主に頼んで承諾を貰ったので、好きな時に取りに行って良いわよとのこと。喜び勇んでその日のうちに取りに出かけた。場所は(、線路際そして踏切の側、カンナの色は赤、たくさん咲いている)目的地に着くと、先ずはじからはじ迄どのカンナにするか見て廻り、5本を選んで取ってきた。彼女に早速お礼の電話をした。所が話している内にどうもカンナが咲いている場所が変なのだ。どうも持ち主が違うカンナを取って来てしまったらしい。大変だ!! 何でお互いに場所を確認したとき、ああ、あのカンナね。とツウ、カアで納得してしまったか?其れは何と先に書いた条件どうりの所がもう一カ所有ったのだ。駅を中心にして考えると北と南に位置する違いだけだった。線路際、直ぐ近くに小さな踏切有り。全く同じ所にカンナは咲いていたのだ。その上彼女の住まいの側と言う条件も付け加えると笑い話になってしまう。何と、北は前に住んで居た近く。南は今の住まいの近くなのだ。全く、まいったの一言だ!!この複雑なカンナ拾得劇からして制作は、一波乱有りそうな気配を漂わせ始めた。